ゴルフにおけるドレスコードとは?
ドレスコードとは、ゴルフにおける共通の「ルール」ではなく「マナー」です。
日本にはおおよそ2200のゴルフ場があり、ゴルフ場毎に定められたドレスコードに反すると入場できない場合もあるため守るようにしましょう。
特に名門と呼ばれるゴルフ場はドレスコードがしっかりしていますので、初めて訪れる前には、ホームページなどで確認することをオススメします。
堅苦しそうなドレスコードですが一般的な服装を揃えれば問題ありませんので、その一般的にあたるドレスコードをわかりやすく図解し、ちょっとだけ深堀した「ドレスコードのお話」をまとめました。
一般的なゴルフの服装と、基本的にNGな服装
NGドレスコードに関してはゴルフ特有感がありますので覚えやすく、基本的にNGな服装を把握して判断しているゴルファーもいます。最も有名なNGドレスコードは「デニム不可」ではないでしょうか。
「ゴルフ場の入り口に踏み入れてからは、そのゴルフ場のドレスコードを適用する」、と考えるべきでありラフな格好でクラブハウスに入館するのはマナー違反となります。プレー時だけでなく行き帰りもNGな服装を避け、ドレスコードに沿った服装にしましょう。
ドレスコードは誰が決めるの?
ドレスコードを取り決めているのは、各会員制ゴルフ場に組織されている「エチケット委員会」「理事会」や「フェローシップ委員会」が主で、それらの方々が、所属するゴルフ場の運営方針や会員の方々が日々快適にマナー良くプレーを出来るよう会員権の管理から新規会員の承認そして「ドレスコードの取り決め」を担っていることが多いようです
すべてのゴルフ場のドレスコードを網羅することは難しいので、押さえておけば大抵のゴルフ場で違和感のないゴルフの服装と、これだけは守りたい最低限のNGな服装をご紹介します。
プレー時の服装
正しい服装
❶キャップ・バイザー
❷襟付き・袖付きのシャツ
❸男:ベルト
❹男:ロングパンツ、女:短すぎないスカート、パンツ
❺ゴルフシューズ
NGな服装例
❷襟無しトップス※1、Tシャツ、ボトムスにインできない短い丈のトップス、タンクトップ、キャミソール
❹ジーパン、デニム、カーゴパンツ、ホットパンツ
❺スニーカー、メタルスパイクシューズ※2
その他:パーカー、ジャージ、スウェット、露出が多い服装
※1 折り込むハイネックは一般的に不可。高さが3㎝位のスタンド襟であれば着用OKが一般的
※2 昔は使われていたが現在は芝を傷つけるという理由から推奨されない
来場時の服装
正しい服装
❶襟付き・袖付きのシャツ
❷ジャケット着用または手持ち
❸男:スラックス、女:スラックス、スカート
❹男:革靴、女:パンプス
NGな服装例
❶襟無しトップス※1、Tシャツ、アロハシャツのような派手なトップス、キャミソール
❸ジーパン、デニム、カーゴパンツ、ホットパンツ、ミニスカート
❹スニーカー、サンダル、スパイクシューズ
その他:パーカー、ジャージ、スウェット、露出が多い服装
※1 折り込むハイネックは一般的に不可。高さが3㎝位のスタンド襟であれば着用OKが一般的
意外に浸透していないジャケットとキャップ
夏季期間はジャケットの着用が必須でなくなるゴルフ場が多いのですが、夏季でも腕にジャケットを掛け入場することを推奨しているゴルフ場もあります。
また女性のジャケット着用を義務づけるゴルフ場は多くありませんが、古くから「ジャケットを着用した男性の横に立ち違和感のない服装」という義務らしき考えもあり、迷ったら女性もジャケットを着用(または手持ち)することが無難です。
加えて、通年キャップやバイザーを着用してプレーすることを推奨やルールとしているゴルフ場が多いことをご存じでしたでしょうか?
トーナメントに出場しているプロの中に、帽子を被らずプレーしている人は殆どいません。エチケット・ドレスコードの範疇に加え、安全面・実用性さらには広告としての役割もあるからです。
ゴルフ観戦の服装
「観戦だから」とラフになりがちですがトーナメントや大会を観戦する際に、ドレスコードを設けていない大会でも、名門コースともなればプレーヤー同様、観戦時の服装のルールを定めています。
デニム・パーカー・スカート・スウェットなど普段着のいずれかでの観戦を禁止しているゴルフ場は多く、サンダル・スリッパや女性のヒールは安全面から禁止をしている場合があります。
観戦の際に「ゴルフウェア着用」という決まりはありませんが、迷ったらドレスコードに則ったゴルフウェアで観戦すれば安心です。
オシャレをするよりも林の中を選手と一緒に移動をする際に安全かつ快適に移動できる服装を心がけてください。
名門に見る厳しいドレスコード
日本にも名門と呼ばれるゴルフ場や完全会員制のゴルフ場があります。
その多くでは格式高く伝統と歴史に培われたドレスコードが、そのゴルフ場の「憲章」として設定されています。これらは往々にして観戦も含むゴルフ場へ入場する全ての人へ適用が求められます。
そんな名門コースで見られる「厳しいドレスコード」の一例をご紹介します。
- ひざ丈以外の長さのパンツ不可
- ひざ丈の場合も細身は不可
- 女性のキャミソール不可
- 女性のノースリーブ不可
- 短いパンツやスカートにレギンスの重ね着不可
- デニム生地の衣類はパンツじゃなくても不可
などなど、もし名門コースに行ける機会がありましたら、メンバーの方に恥ずかしい思いをさせることのないようドレスコードやマナーをいつもより多めに予習したいところです。
スポーツゴルフを推奨するゴルフ場
名門コースのように、服装規定が厳しいゴルフ場がある一方で、まだ日本には数少ない服装の縛りを排除した(スポーツ性を重視した)メンバーシップのゴルフ場もあります。
手軽でフレキシブルにゴルフを楽しむことを念頭に掲げており、Tシャツはもちろん、ビーチサンダルOKのゴルフ場まであります。
自己責任で気軽に、ラフな雰囲気でいつもとは違うゴルフを楽しむという点でも一度は訪れてみたいものです。
もちろん服装の縛りがないといえども無法ではなく、ゴルフ場毎のルールを学んでからマナーを忘れずにラウンドすることは言うまでもありません。
マナーを守って楽しくゴルフをプレーしましょう
このように文章で挙げてみると「ゴルフって細かいな」という印象を受ける方がいるのも納得です。しかし、ゴルフ場会員の方からの資金を軸に運営している施設でプレーするからには、身勝手な自己判断は迷惑となってしまいます。
何度もゴルフ場に足を運ぶにつれ許容範囲が自然と理解できるようになり、服装で悩むことは少なくなります。
ですが、ラウンド前はドレスコードを含めそのゴルフ場のルールに目を通すことを続けていきましょう。